日本は調子よかったですね。特に前半〜後半の最初あたり。
課題とされていた守備の連携も問題はなかったですけど、ドイツのコンディションが逆に悪かったという感じでした。
日本らしさもよく出ていたし、駒野の足下へのクロスも効果的だったし、これからいい雰囲気で準備できるでしょうね。
しかし勝たなきゃいかん試合でしたね
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一つの絵を描く
個々の力はそれほど高くなくても、チームプレーで思いの外いい結果を出すことがあります。
それは、チームのみんなが共通の絵を描くことができているケース。
個人でも実は同じです。日々、刻々と新しい事象が発生していますが、次に何をしたらいいのか明快であるなら、早く、正確に、高い品質の仕事ができるのです。
集団であると、一個人よりも次のイメージを持つことは非常に難しくなりますが、一緒に物事を解決する経験を重ねることで、共通のイメージが次第に絵になるまでクリアになって行くのです。
明日未明の日本×ドイツ戦。W杯最後のチェックの場です。ここの前半で出た課題を後半に解決し、宿題として残ったことを、次のマルタ戦で確認しなければなりません。
現時点で完成している必要はないが、数カ所の要点以外はあらかた絵が描けているという状況が望ましい。
しかし、戦術の根本的なところが食い違っているようですね。
高原は、FWが孤立することを恐れ、DFラインを押し上げて欲しいと思っていて、、、
俊輔は、緩急のリズムを持ちたいと思っていて、、、
中田は、前線で球を取って攻撃につなげたいと思っている。かなり前掛り。
ツネ様は、下がり目でしっかり守りたいと思ってる。
でかくて強い相手と勝つために、それぞれが描いているイメージは間違ってないと思うが、とても一つの絵になるまでには至ってない。
一つには、それぞれが見ている時間帯が違うのと、それぞれが体験した日本代表の経験の違いが大きいと思う。
監督が指揮官であることを放棄しているので、主要メンバーが話し合って歩み寄るしかないと思うけど、それぞれが自分の意見を曲げるためにも、ガツンという経験が必要だろう。
そう言う意味で、前半は強烈に苦いほうがいい。
前半2点取られて、後半1点取り返すという展開が一番ベターだと思う。
柳宗悦、柳宗理、出西
朝起きて新聞を開いたら日曜美術館で柳邸改修の番組をやっていたので観てみた。
最近、柳宗悦が気になっていたので、いろいろ調べたり読んだりしていたところだったので、ちょっとしたエピソードや自宅が見れたのはよかった。
夕方、出西窯の展示会を覗いてみた。ここでは、柳宗理デザインの土瓶の復刻と新しいシリーズの展示もしているというので。いいのがあったら買おうかなと思って行ったのだが、心動かず。残念。
宗理シリーズの新作は、従来の出西のデザインを宗理風にしたという感じで、従来の出西のものよりもハイセンスだが、それがどうしたの?という感じ。小皿で面白いのがあったが、ちょっと小さすぎて何を入れようかと考えてしまうサイズ。(小魚の甘露煮が似合いそう。)
そして夜、途中からだった柳宗悦の番組を改めて観た。
民芸は、僕たちの世代にとっては、二昔まえの世界なので、本来目指していた精神性のようなものは、想像でしかわからない。僕たちの世代は、民芸風というデコラティブなものがアンアンノンノ系の和風観光地に行けば溢れているという状況だったので、「民藝」と難しい漢字を使わないと、柳宗悦先生の世界まではなかなか到達できないから。
しかし、日本の民芸も、柳が「発見」した李朝の美も、ミッドセンチュリーブームに引っかかったのか、柳宗理のデザインも、時代を超えてゆくだけの力があるし、そのあたりが日本の二大美意識のうちの一つの重心に近いところ。
柳宗悦の著書を読んだのはずいぶん前なので、改めて柳親子について考えてみたい。
柳宗悦は千利久のことをボロクソに(アートを政治的経済的に利用しすぎると)言ってるけど、本音は利久を高く評価しています。僕は二人が日本の文化に与えた影響はほとんど同じ方向性だと思っています。
そのあたりが現在注目されているというのも、その時代と似た課題を今の時代が背負っているということでしょうね。
出西窯の展示会は9月に福屋でやるそうです。
非常に常識的なオマル
エキセントリックなフィリップが、オマルになると言ってることが丸くなったような気がする。
ジーコは常識的な判断を下して皆を驚かせたが、若干の頑固さ(不可解な判断)も当然残していた。
みんなの不満にぴたりと突っ込んだのはさすがオマル。
稲本と小野と遠藤の3人もボランチの控えがいるなら、一人減らして松井を入れておくべきだったと思うのは当然だし、FWを昔の貢献度だけで選択するのは間違っているし、松田がジーコと仲直りしたがっていた(ベンチに入れなかったら無断で帰ったことがあった)のに無視したのは日本代表にとって大きな損失。
しかし、ジーコはロスタイム間際になんどもゲームを掴むという離れ業をする日本代表のマジカルな力を信じているのだろうし、一番の強みだと思っているのだろう。
オリンピックやWBCでの野球がそうだったように、日本は指導者に対して神的な存在であることを求めがち。
結果はどうであれ、劇的な試合を期待したい。