特に演劇に関心があるわけではありませんが、演出家平田オリザは、二度ほど観たことあります。
超日常的な感覚の延長線上に非日常の感覚をつくることで、微妙な世界が生まれてきます。
今回の広島での公演は青年団の若手演出家の芝居のようです。
おもしろそうです。
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ほろにがい試合
W杯イヤー最初の試合は辛かった。。。。
事前の紅白戦や練習試合での悪い形がそのまま試合に持ち込まれた感じ。見に行った日本人サポーターごくろうさん。
僕は佐藤がいつのタイミングにでて、どこまでやってくれるのかだけが楽しみでみていたわけですが、かなりがんばったと思います。
前線からしっかり守備をして、球を取り返すことに貢献し、シュートはなかったけど、汗かきプレーもしっかりやってくれたという感じでした。
代表定着するには、ファールを貰うプレーが足りないかな。ドリブルしないから。強い相手に俊輔のFKを生かすためには、どうしても必要なものかもしれない。今回は玉田や大黒の代わりというコトで招集されたけど、鈴木のいい部分も持っていることにジーコは気づいただろう。スーパーサブで是非使ってほしい。
今回思ったのは、中田の不在の大きさ。攻め込まれっぱなしの形を崩せる力は、日本には中田しかいない気がする。
オシムが日本人選手に対して評価した(疫病から逃れるかのように、彼らは責任から逃れようとする。)ように、エゴイスティックに局面を支配しようとする気概が足りないことが、長い長い時間で感じたこと。
これからしばらくテストマッチが続くので、いろいろ試しながら形を整えていくと思う。
次は駒野と佐藤のホットラインも試してほしい。
下田も練習試合でスーパーセーブを連発したようだし、チャンスを是非期待したい。
しかしアメリカは強い。ヨーロッパや南米とはまるで違うサッカーだけど。
フラー→アポロ→?
先日の梶川さんのセミナーを聞いた後、あれこれフラーについて考えていた。
僕がフラーを知ったのはフラーが亡くなったあとで、あくまで書籍(わずかな日本語の)が中心だった。
できるかぎり、世界がフラーに熱狂した時代を想像してみると、、、
たとえば、アポロが月に到着したような高揚感を作り出していたのだろうか?
単に素晴らしいテクノロジーを生み出していたというだけじゃなく、人類の行く先を指し示すような何かがフラーにあったのではないか?
もちろんアポロは国家が仕組んだやらせ?で、フラーが到達したロマンの焼き直しかもしれないが。
戦後、我々人類は戦争のために開発した技術や生産施設を持て余していた。
特に航空機の開発や生産で生み出した軽量金属の技術。限られたエネルギーで遠距離を飛ぶ技術など。特に戦争の工場となったアメリカは、焼け野原となった日本とはまるで正反対の状況にあっただろう。
それからおよそ20年の間、人類の希望の先端を走り続けた人の中でもフラーは独自の重要な仕事をした。
特に制御不能となった社会とサイエンスの関係を修復し、地球と人類の協調の可能性を提示した事実は、今僕たちが果実として享受している。
僕が産まれる半年後にアポロが月に到着し、数年後の大阪万博では目玉はフラードームではなく月の石ころだったという。
サイエンス・ロマンに野武士がいなくなった瞬間。
さてそれから干支が3回転した現在、次なるビジョンはどこにあるのか?
フラーは星のような結晶達を地球にばらまいた。
アポロは移動による夢を与えてくれた。
オブジェクト(虚点)の整備と、ロジスティック(流通手段)の整備はほぼ完了した。
次は、情報をそこに流し、そして全体が一つに機能するようにコミュニケーションすることだろう。
まさに、人間が脳を獲得し、機能させるプロセスそのものだと思う。
母胎で人はまず必要な細胞をつくりだす。(脳は約140億の細胞)
次に神経をはりめぐらせ、機能をはじめるという。
人類は現在64億。
必要なシェルターと流通、通信の基盤は整備されつつある。
次は140億の人類がつながったときに何をするのかイメージすることが課題。
クジラや鳥やナウシカの王蟲たちは、一にして全、全にして一という境地に到達している。
140億の人が一緒に何をして遊ぶのか?
代表選手にスポーツや芸能をさせて眺めるというのは、近代主義時代の遊び。
[作品]に[作家]がサインするような野暮な遊びでもない。
140億人が140億個のボールでフットサルでもやるのかな?
梶川泰司さん/シナジェティクス研究所所長
土曜日の午後、現代美術館で梶川さんのレクチャーがあったので行ってきました。
梶川さんは、フラーの研究所でフラーと共同研究し、その後シナジェティクス研究所を設立し、現在に至っています。
最初に梶川さんを知ったのはあるフラーの本の巻末にシナジェティクス研究所のアドレス(当時広島でした)が掲載されていたから。
丁度広島に帰ってくるタイミングだったので良く覚えています。しかし研究所は入れ違いで関東に。
その後(インターネットという言葉が流行り始めるころ)ある雑誌(日経クリックだったかな?)で小さな記事を発見し、ハイパーカードのスタックによる多面体のスタックを購入しました。
その後、著作や翻訳で活動され、多くのフラーに関する書籍を日本にもたらせてくれました。
クリティカルパス、宇宙エコロジー、バックミンスターフラーの世界等
そして、この春あるセミナーの案内をいただいたことから、広島県高野町で活動されていることを知りました。
セミナーは、本では知りえないことをたくさん聞くことができて、非常に興奮しました。
特に、多面体のモデルが動くということは、実物を目にしないとわからないし、折り畳めるテンセグリティや、テンセグリティの破壊(非破壊?)実験も同様に体験できたことは大いに意義があった。
多面体がねじれながら複数の四面体に収束するということは、万物の運動の根本的なモデルとして非常にリアリティのあるものだった。
現代美術館では今後展示も含めた企画を検討するようなので、その際は是非足を運んでみることをお奨めします。
単なる図形としてではなく、地球や宇宙を包括するメカニズムの一端に触れることができるから。