あさが来た

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パティシエのまれちゃんの話が終わったら、元気なあさちゃんの話が始まりました。
朝の連ドラのです。
実在の女性がモデルという話は耳に入っていましたが、実家があの三井家とは今朝知りました。
どうりで新選組や五代才助が出入りするわけです。
少し前には、薩摩や長州には坂本龍馬がユダヤの商人の代理人としてせっせと武器を運んでいた。
その後釜に三井がすっぽりと入るわけです。
その後、三菱と競うように政界と癒着し、昭和維新では悪の権化の存在にまで巨大になっていく。
どこまで描くかわかりませんが、商人目線の歴史ドラマは期待できます。

村上海賊の娘

和田竜の新作「村上海賊の娘」の上を読んでみました。
ブスの女性が主人公!だったので、どうなることやらと心配しつつ、読み進めていくと。。。
表紙のイラストは、まるでナウシカの後ろ姿。
ブスと言われてる主人公 景は足が長く背が高く、目が大きい上に鼻も高い。つまり西洋人顔だったらしい。
西洋人慣れしてる堺に行くとモテると言われて、景は一向宗の門徒と共に大坂に向かうことから物語は展開していきます。
前作「のぼうの城」で展開された籠城と攻城の様々なドラマを描く手腕は快調。

村上海賊の娘 上巻

瀬戸内海

広島にまつわる様々なエピソード満載の本です。
歴史や地理を縦糸に、人を横糸に織り込んだ内容で、選んだエピソードも的確で、歴史&地理のバランスも良く、人のつながりも興味深い話ばかり。
手にとった時はそれほど期待していなかったのですが、無駄なく教養を感じさせる内容で一息で読んでしまいました。次作を期待したい。

一つ興味深かったのは、、、
第一次大戦時に似島のドイツ軍捕虜収容所の捕虜や青島在住のドイツ人が、大戦後に日本に残って様々な技術や文化を伝えていった。
ユーハイムさんのバームクーヘンは有名。
サッカーもその一つで、捕虜チームと対戦した広島一中チームは惨敗し、その後収容所まで教えを請いに行った。
そこで学んだドイツサッカーの技術を伝えたことが、後にドイツ人監督のクラマー招致につながり、東京五輪やメキシコ五輪の躍進につながっていったという。
又、そのドイツから学んだ広島一中から東洋工業サッカー部(現サンフレッチェ広島)をつくった山崎芳樹、三菱自工サッカー部(現浦和レッズ)をつくった岡野良定を輩出する。
現在は激しい因縁のある両チームですが、その因縁は似島捕虜から始まっているということのようです。
その浦和を作った岡野が招聘したブッフバルトがかつて所属したドイツのクラブをつくったのは、このとき似島にいた捕虜だったという話も有。

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島めぐり人めぐり―広島編

2014年を本で振り返ってみる その2

日本文化の構造と古代史については相変わらず関心の高いテーマ。

古代史族について。
日本は、天皇家を中心に、后を提供する権力者が入れ替わることで、その時代権力構造をリフレッシュしてきました。
大規模な政権構造の変化の裏には、有力な外戚が入れ替わる事も多々あったようです。
応神朝は葛城、継体朝は大伴(+物部)、欽明以降は蘇我、文武以降は藤原と言った感じです。
政変が起こると、大きな権力を得る集団がいる一方、負けた集団は僻地に移動したり、流民化したりします。
そのあたりは、記紀に書かれていなかったり、ぼかされていたりするので、実態を把握するのは非常に困難なようですが、地方の歴史的文化を見ていく上で非常に重要な視点です。
中国地方では出雲や吉備は、強大な力を持っていた時期がありますし、四国北岸も吉備や大伴の影響下にあった時期もあります。

秦氏は半島から製鉄や機織りなどの技術と共に移住してきた集団で、山城盆地西部を拠点としていました。他にも、既存の製鉄地にも移住したようです。
「秦氏の研究」は、その存在に迫る良書です。
物部氏は没落後、関東方面に移住したという説あり。謎多き一族。

網野さん。中世はなかなかイメージ湧きません。何かが大きく変わったのですが、その原因が今ひとつ。 もっとイメージが湧かないのは近代の身の回りの地域かもしれない。 特にカラー写真がまだない時代、それほど時間が経ってないはずだが遠く感じる。 土地の存在と意味を知る。

宗教という意識なく、仏教や神道が日常の中に浸透しています。少しそのあたりを知ってみる。