衝動買い その2 パン焼き機

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少し前から、なぜか冷凍庫にフランス産イーストの大袋(それもフランスパン用)があったので、なんとか使わなきゃと思って休日にはピザを焼いたりしてました。しかし全然減らない。
パンを毎日焼くしか減らす方法は無いなと思ってると、暮しの手帖のホームベーカリーのテストの特集が出てきたので、その勢いで楽天で購入。
生地だけ作ったり、発酵だけしたり、天然酵母も使えるMK精機のHB-100にしました。
それから毎日、多い日は二回。今日まで12回ほど焼きました。
家族が三人いるので、それぞれの希望を実現できるパンがやっと安定してできるようになりました。
全粒粉20%はるゆたか80%でレーズン入り。イーストはsafの赤ラベル。バターはカルピス無塩発酵バター。
小学生の頃、家でパンを作るのにはまってた時期があるので、連続してパンを作るのはすごく懐かしい。

タイマーで焼き上がり時間を指定できるのですが、今は夜の気温も高いので、過発酵になりやすく、練り上がってる生地を確認したいので、起きてる時間にスタートしたい。
焼き上がるとすぐ釜から出して冷ましたい。
ということで、イーストを少なめ、発酵時間を長くとることで、寝る前スタート、起きる頃焼き上がりとしています。
そういう意味では、米の方が楽だし栄養価も高く、連作障害もないので歴史的には人気が高いというのがよくわかります。

しかしホームベーカリーは便利な機械ですね。炊飯器と餅つき機の技術があってこその製品だと思いますが。

衝動買い その1 扇風機

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仕事の帰りにある骨董屋(古物屋)の前を通りかかった。冬場には牡蛎を売るなど、前々から気になっていた店なので、のぞきながら通り過ぎようとしたら小さな鉄製の古い扇風機が目に留まった。
店主とちょっと高いねーとか、なんだかんだ話してると、安いのもあるよと奥から出してきた。
スイッチが壊れていたので、ドライバーを借りて直してると、なんとなく情が湧いて来て、結局お持ち帰りになることに。
仕事の合間に研磨材で綺麗にしてあげたら、なんとか見れるようになった。
あわいグリーンでアラジンのストーブと同じ色。(うちのアラジンはアイボリーだけど)
でも、モーターの回転も均一じゃないし、首振りのベアリングも壊れてるし、合間を見て完全復活させようかと思案中。

屋上庭園ではなくて屋上農園 その1

屋上緑化というと、芝やセダムはよく聞きますが、最近芋(サツマイモ)や瓜(ゴーヤ)でやってるケースをちょくちょく見るようになりました。
屋上だけでなく、緑のカーテンという、特に窓面の緑化で夏期の熱負荷の低減を目指した試みも自治体や学校を中心に広まりつつあるようです。
板橋区役所の緑のカーテンはすごいです。

うちはリビングが2階なので、2階の窓面をジャングル化できればいいのでしょうけど、あいにくキャンチレバーでせり出しているので難しそうです。
今年は初めてなので、ルーフテラスに大きなプランターを置いて試してみることにしました。
ゴーヤとサツマイモを水平にネットを張った上に茂らせて屋上面を日陰にすることと、3階の窓面を垂直にネットを張ってゴーヤで日陰にすること。スイカを屋上の床面に這わせること。
この3タイプをテストしてみることにします。

早起き読書3「アフリカの白い呪術師」ライアル・ワトソン

久々のライアルワトソンの本です。白い呪術師はてっきりワトソン本人のことかと思ったら、別の人物のことでした。
エイドリアン・ボーシャはイギリスで生まれ、親の仕事の関係で南アフリカに引っ越します。
16才の時、ポケットナイフと一袋の塩(物々交換用)を持ってブッシュに徒歩で入っていきます。
自力で獲得したブッシュでの生活術は強烈です。
ライオンが捕まえたシマウマを奪うために5頭のライオンを脅したり(4匹までは追っ払ったようです)、大蛇と格闘したり、、、
しかし、その結果、アフリカの部族社会から一目置かれる存在となって、正式に呪術師となります。白人では史上初でしょう。
おかげで、数々のアフリカの伝統や秘密、知恵や文化を知ることとなります。
それは、従来の学説を大きく変えるものだったし、アフリカ史だけでなく人類の歴史そのもののとらえ方にも大きな影響があったようです。
それ以前に、自分たち先進国の人間の目線と、アフリカの伝統的な部族社会の目線がはじめて同じ地平に並んだというあたりが大きかったかもしれない。

アフリカでは、人間と精霊が同じ場所にいるようです。何事が起こっても精霊の意志がその背景にあるということのようです。呪術師は、その精霊と対話するという事が仕事のようです。
僕たち先進国の人間は、近代科学を学習していますので、それをリアリティのある事実として受け入れるには相当な抵抗がありますが、ボーシャの目で書かれたこの本を読むと、その社会で完結している価値観の体系がおぼろげに見えてきます。

ボーシャは寝床の確保(野宿ですが)にずいぶん気を遣ったようです。
乾いた河床で寝てたら夜中に突然洪水が起こって流されたり、サソリに襲われて危うく失明しそうになったり。ボーシャの体温を求めて寄ってくる動物に寝返りを打たないように動かないで眠る訓練をしたようです。
朝起きたら隣に毒蛇が寝てたケースも何度もあったようですから。
そうして「感じ」のいい場所を直感で感じられるようになったようです。まさに野生の勘ですね。
その極意は、、、自分の好みで選ぶのではなく、場所から好かれるかどうかが重要だということです。
場所(place)=精霊ということかもしれません。
土地に建築をつくるということは、「感じ」のいい場所をつくるということが目標ですが、自分(住み手)が好かれる土地を選ぶのはすごく大変だと思います。
設計を開始するときには先ず土地と対話することから始めるのですが、自分がやりたいことを土地(建築)に押しつけるのではなく、そこにつくる建築が場所から好かれるものとなるようにするという意識も必要だろう。
騒々しい日本では、土地が語りかけてくれるまでには時間がかかると思うけど。
ちなみにINPLACEはそういう意味でつけた名前です。