台風11号

台風12号は北上し、本州に近寄らないまま消えていきそうです。
台風11号は、昨日までは北上した後に太平洋を東進する動きが予測されていましたが、今日の各種予測では、中国地方まで北上した後に停滞し、そこで熱帯低気圧になるというものもあります。要注意。

気象庁の予測はあいかわらず。よくわかりません。
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他の台風予想も同じく。どこに行くのかわかりません。
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米海軍はもう少しリアルです。
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一週間の予想気圧配置を見てみると、7日に九州に接近する予測となっています。
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The European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF) の予測。
7日に九州に上陸し、8日には九州横断、9日に山口を横断して日本海に達し、熱帯低気圧になっています。
スピードも遅いので、大雨に要注意です。
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伊予灘地震

先日、深夜に伊予灘地震が発生しました。
M6.2で震源の深さは78KM
広島は震度4で、最大震度は5弱といったところです。
廻りの方々の反応は、、、びっくりした!といった程度で、大きなトラブルもなく一安心。

この地震は、H19年の想定では、30年以内に40%の確率で起こると言われていたものです。
2001年の芸予地震が、50年ごとに繰り返し起こった地震よりもMが小さかったので、近い将来、伊予灘で同規模の地震が起こるのではないか?
という予想でした。

H19年の広島県地震被害想定調査報告書では、M7.25で最大震度6弱
恐るべきは、、、全壊5800棟、半壊37000棟、死者170人、負傷者37000人、避難者12万人という想定の内容。
揺れた瞬間、南海地震か、伊予灘か?と思いましたが、伊予灘との速報が入った時、防災関係者はドキッとしたと思います。
想定よりも小さくてほんとによかった。
瀬戸内海西部で起こると想定される地震は、岩国、五日市、己斐の各断層によるものですが、確率は2%以下のもの。
とりあえず宿題はこなしたと見るべきか?
ただ、過去の伊予灘は、南海地震と同時期に起こったものもありますし、連続して起こったこともあります。
緊張感を維持しつつ今後も暮らしていくべきであることは、言うまでもないとは思います。
特に、南海地震が近づいているとの研究者の発表もいくつかあります。
単なる地震による揺れの被害だけでなく、社会的混乱も含めた準備をしておく必要はあると思います。

広島県防災概要版

広島県防災概要版3

ところで、広島県地震被害想定調査報告書(H25.10)が新たに作られました。
最大限の被害を想定した報告書ですので、今回の伊予灘地震では津波が発生し、数千人規模の死者が出るとの予想です。

こうした防災を目的とした予想は、把握しておく必要があると思いますが、必ずそうなると前提条件として用いるには不向きなように思います。

台風27号

強烈な台風である台風27号が近づいています。
気象庁はいつものとおり当り障りのない予想しかしないので、東にターンするのか?その位置はどこか?
想像するしかない状況だと思います。
いつもの通り、米海軍の台風予想とECMWFの予想天気図を見てみると、かなり早めにターンして、千葉あたりを通過しそうなコースだと予想されているように思います。
バイオウェザーの週間天気図だと、かなり早くターンするので、本州直撃は避けられそうです。
大陸の高気圧の影響でしょうか。

気象庁
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国際気象海洋株式会社
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米海軍
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ECMWF
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バイオウェザー
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防災について考えてみる その4

広島県は9月に、「広島県地震被害想定調査報告書(H19.3)」と「広島県津波浸水予測図(H17.3)」の見直しをして、新たに被害想定を発表しました。

広島県地震被害想定調査検討委員会

広島県地震被害想定結果の概要 (PDFファイル)(296KB)

内閣府  南海トラフ巨大地震の被害想定

従来は広島に一番大きな被害を与える可能性が高いのは、五日市活断層の地震だったのですが、この度の見直しで南海地震になったようです。
南海地震では、揺れは震度5強〜6弱。津波によって沿岸部に広範囲に影響があり、人的被害も津波によるものが多いとの結果となりました。
広島県全体で7万棟が液状化や津波で全壊、死者14000人弱、避難所生活者は39万人(1ヶ月後は14万人)という予想。県と市の備蓄は50万食程度なので、乾パンが1〜2食程度口に入るかどうか?と言う状況。ライフラインはもちろん鉄道も道路も高速道路も崩壊しますから、1ヶ月は大混乱という状況でしょう。もちろん太平洋に面する県はさらに厳しい予想になってると思います。
ライフラインの復旧までにかかる時間は、、、上水道断水1ヶ月、下水道、停電、固定電話不通は数日間、都市ガス2週間。
あまりにも想定が強烈なので、これを前提とした対策をすべきかどうか躊躇しますが、情報としては頭に入れておくべきだと思います。

地震発生から3時間後辺りから津波が到達し、MAXは4時間後。12時間後になってもまだ繰り返し押し寄せるようです。
南海地震の際に、高台に避難する時は幸い時間の猶予はあるので、3回分の食事、防寒や寝袋等の設備等を持ちだしておくことが必要となるかもしれません。もちろんリアルタイムに情報を得るためのラジオ、夜間に移動することもありえるのでランタンやヘッドライト、ロープなども必要になるでしょう。