palmとワコム

Wacom-Palm.gif

随分前にペンで操作するパソコンやPDAが一斉に出てきたけど、ほとんど実用にならなくて、Palmとザウルス以外は皆撤退した。当時の性能と要求と電池の保ちのバランスが合わなかった。
Palmは脳の研究をするジェフ・ホーキンスが禅的な割り切りで極めてバランスのいい製品として爆発的な成功をおさめ、ザウルスは日本人好みの電子手帳の延長線上にうまくヒットさせた。

ここにきて、マシンパワー、バッテリー等々の性能も上がり、ペンオペレーションは現実的になりはじめたと思いきや、Palmとワコムが提携するというニュースが流れている。
ワコムは、専用の盤の上を専用のペンでなぞる方式の入力を行う装置を長くつくってきた。
10年以上前からがんこにやり続けていると思う。画面とセンサーといったハード部分の能力が評価されたのだろう。

特に建築の図面を描くときに、画面と手元を視線が行き来するのは非常に体への負担が大きいし、CAD習得にも時間がかかる。A3サイズのディスプレイが机の上にあって、そこに直接描き込めるとどれだけ楽かと思っていた。

そうしたがんこな東西の老舗が提携するということによる結果は、にわかには想像ができないが、パソコンでもPDAでもないものが数年後に出てくるだろう。
キーボードによるローマ字変換は、非アルファベット圏の莫大な人たちにはかなり無駄な労力を強いている。自然な言語で入力できる装置ができることが、世界レベルでのバリアフリーな装置になると思う。

ワコム、パームソース社と提携

Apple WWDC 2005

wwdc0077.jpg

今年もWWDC(世界開発者会議)の季節がやってきた。
Appleが開発者向けに開くイベント。
ここでは、他の消費者向けとは違う発表が行われる可能性が高い。

今回は、いくつかの情報が事前にリーク?されていて、少しずつ盛り上がりを見せてきた。

1ヶ月ほど前、Appleがタブレット型の機械の意匠登録?特許?を申請し、認められたというニュースがあった。ノートパソコンの画面だけを持ち運ぶイメージ。
tab.jpg

次は、CPUにインテル製のものを検討するという情報。IBMのケツを叩く意図ではないかという憶測。

その二つの情報をつなぐも出てきた。
ジョブズ本人も、今年は驚くような新しい商品を出すと言っていたし、それは従来の商品を新たに置き換えるものではないというイメージだった。

とすれば、iPodの延長線上で、miniの次に出てくるものと言えば・・・・
持ち歩けるmini。
iPodと、mini又はiMacを持っている人がさらに欲しくなるもの。

続きを読む

ホストと端末の新しい形

『ポケットPC』でマックを遠隔操作

いつも持ち歩くポケットPCから自宅のMacを遠隔操作することでモバイル環境をつくっている人がいる。
持ち歩くポケットPCは、自宅のMacのディスプレイとキーボードの役割を担っているだけなので、通信速度の影響は比較的少ない。つまりワイヤレスディスプレイとワイヤレスキーボードを持ち歩いている状況。

どこにいても同じ環境で仕事をしたいという欲求はデジタル/アナログに限らずだれにでもあると思うが、現時点ではなかなか魅力的。
Appleのジョブズも最初からネットワークコンピューティングを狙っていた節がある。
従来はデスクトップと同じ環境をどこでも実現するために、デスクトップと同じ性能を持つというコンセプトのPowerBookを製造してきた。
サーバーのOSもハードも通信インフラも整いつつあるので、そのうちあっという仕組みが出てくるかも知れない。

これは、「空間」が固有の「場所」に依らずに成立することを可能にするための装置とも言えるわけで、大地にしっかり根を生やした建築だけが必ずしも空間をつくっているわけじゃないということを、改めて確認させられる結果になると思う。
逆に建築の建築たる所以をあらためて考える機会を与えられるわけです。

新しいMacとiPod

ipod.jpg
ipod.jpg
新年早々新しいMacとiPodが登場しました。
噂サイトや某巨大掲示板などで事前に取りざたされていたものが、素直にどっと出たという感じ。
僕の予想は大部分が当たり、一部ハズレ。

続きを読む