シフトレンズ

建築の写真を撮ろうと思ったら、どうしても広い画角が必要になります。
最低28mm(35mm換算)、できれば24mmは欲しい。
広角になると平行線を斜めに撮ると歪んで写ってしまいます。
それで建築写真を撮る人は、シフトレンズを使うひとが多いのです。(アマチュアの場合)

一眼レフがデジタル化しても、それに対応するシフトレンズが無く、どうするのかなーと思っていたら、、、出ました。

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0129_pce24_07.htm

24mm(従来は28mmでした)の上に、チルト機構もついているという仕様。
凄いレンズです。
値段も凄い。税込み31万円です。
今のところ、フルサイズデジタル一眼レフのD3で使われる事を想定しているようですね。
Nikonのセンサーを作っているSonyが新しいフルサイズのセンサーを発表しました。去年はエントリー向けの環境が整備された一年だったので、今年はフルサイズデジタル用のハイアマチュア向けのボディやレンズがいくつか出るかもしれないですね。

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japanesque-modern

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ジャパネスク・モダンという言葉は何とも言いようがない響きだと思いますが皆さんはいかがでしょうか?
このたび、経済産業省が「新日本様式」協議会という団体をつくって、該当する商品を選定しようということになったようです。

自動車、携帯電話のようなものから、ウォシュレット、おみくじのようなものまで上手に選んでいると思います。逆に言うと意外性がないかな。
ただ、ジャパネスクというだけあって、「日本」の位置づけが安直じゃないか?とも思う。

過剰サービスなもの、やたら手が込んでいるもの、テクノロジーの粋をこらしながらもそれを感じさせないもの、やたら女々しいものなど、ある一断面で切り取った日本的なものでしかないぞ。
それがジャパネスクという切り口なんだろうけど。
数寄屋やお茶や能だけが日本の文化だと言ってるようなもの。

琉球文化やアイヌ文化も日本文化だというのはちょっと極端かもしれないけど、関西から東海、関東地方だけの文化様式を「日本様式」というのはさすがに高度成長期以降の資本構造の立場でものを見過ぎている気がする。
腰を抜かすようなチョイスを今後は期待したい。日本の文化は、基本的にそういうものだったはずだから。

グッドデザイン賞の「ベスト15」が出そろう

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グッドデザイン賞の「ベスト15」が出そろう

グッドデザイン賞は非常にバラエティに富んだ賞だと思う。
選んだ物を見ると、視点が違う審査員の意図やデザインや社会に体する意識も透けて見えて非常に面白い。

iPod shuffleや加湿器や金沢21世紀美術館は非常によくわかる。当然の結果だろう。
意外な物は、、、と言う期待に応えてくれたのが、コクヨのノート。確かにめくりやすいかもしれないが、端っこがべろべろになりそう。
まともにがんばっても100円ショップには勝てない枯れた商品だから、必死さが伝わってなかなか面白いと思う。早速べろべろになるか試してみよう。

嘉手苅林昌「沖縄の魂の行方」

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10月は、沖縄民謡の巨頭嘉手苅林昌さんの7回忌。
この日に林昌さんの貴重なCDがリリースされます。

今から9年前、沖縄の聖なる島久高島で「沖縄の魂の行方」というコンサートがあった。
その時の音源と、その後の貴重な音源をCD化したもの。
久高島では、林昌さんと近藤等則などが参加した非常に貴重なイベント。

このコンサートと、今回のCDをプロデュースしたのが、知念兄弟と言われる知念初雄と知念満二。
丁度、久高島のCDの間に、広島の厳島神社で「世界聖なる音楽祭」が開催されその準備で二人と遭遇し、今に至っている。

今回のCDも、知念さんらしい密度の濃いものになっている。
沖縄の本物の島歌が好きなひとだけでなく、音楽を通して熱く語りかけるおじいと、その周囲の人たちのドラマの一端をかいま見せるもので、昨日は一日中聴いていました。

もうすぐサイトでも予約を受け付けるようです。

「沖縄の魂の行方」