iPhone2

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いよいよ日本でもiPhoneが発売されるようです。
といっても、世界のかなりの国(今年中に70カ国)で発売されるようですが。
電話機であると同時に、iPodでもあり、Macでもある素晴らしい工業製品です。
iPodが音楽業界に大きな風穴を開けましたが、このiPhoneも携帯電話業界に大きな風穴を開けると思います。
現時点では、新しい物好きな人たちが買って楽しむという段階だと思いますが、、、
今後は、さらに展開していくと思います。

3月6日に発表された後、iPhone用のソフト開発のツールが世界で25万超えたと言う事です。
つまり、一つの携帯電話に搭載するアプリケーションを開発する人が25万人いるということ。
通常の携帯電話では、標準的なアプリケーション?が数個あるだけですし、開発環境はオープンにされていません。

従来の家電のカテゴリであった携帯電話に、パソコンの世界を持ち込んだiPhoneは、単にハードの機能だけ持ち込んだのではなく、文化も持ち込んだ訳です。
一言で言うとアメリカ西海岸的自由ですね。
GPSもモーションセンサ(Wiiのリモコンみたいなもの)も搭載されていますので、今後、どんなアプリケーションが出てくるか。そういう期待感が一番のiPhoneの可能性だと思います。

他の家電メーカーも似たような電話機をつくることは可能だと思います。
しかし、3ヶ月で62カ国から25万人の開発者を集める事は先ず無理でしょう。
マイクロソフトもこういうことやりたいと思ってるでしょうけど、所詮ソフト会社なので、ハードを自前で作れない。OSとハード、その他含めて全ての環境を自前で作れるAppleだからこそやれることだと思います。しかも家電とパソコンの世界は相当隔たりがありますが、そこを突破できることも、これまで幾多のチャレンジと失敗を繰り返したおかげです。他人のふんどしで相撲を取ろうというM$とは、そこの蓄積が違うと思いますね。

ジョブズの代表的な仕事を振り返ってみると、共通している事がいくつかあります。
パーソナル、Art/amusement、コンパクト、完成された製品、ソフトとハードの融合、、、

1977年 AppleII
1984年 macintosh
1988年 Next Cube
1998年 iMac
2001年 iPod
2007年 iPhone

iPhoneを最大限有効に使うだけのインフラはまだ整っていないけど、どのようにインフラを整備すべきかは、逆に具体的なプロダクトがあって初めて明確になります。
そういう意味で、今後の可能性に期待したいと思います。
僕は、、、当然様子見ですが。

ジョブズのプレゼンテーション

シフトレンズ

建築の写真を撮ろうと思ったら、どうしても広い画角が必要になります。
最低28mm(35mm換算)、できれば24mmは欲しい。
広角になると平行線を斜めに撮ると歪んで写ってしまいます。
それで建築写真を撮る人は、シフトレンズを使うひとが多いのです。(アマチュアの場合)

一眼レフがデジタル化しても、それに対応するシフトレンズが無く、どうするのかなーと思っていたら、、、出ました。

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0129_pce24_07.htm

24mm(従来は28mmでした)の上に、チルト機構もついているという仕様。
凄いレンズです。
値段も凄い。税込み31万円です。
今のところ、フルサイズデジタル一眼レフのD3で使われる事を想定しているようですね。
Nikonのセンサーを作っているSonyが新しいフルサイズのセンサーを発表しました。去年はエントリー向けの環境が整備された一年だったので、今年はフルサイズデジタル用のハイアマチュア向けのボディやレンズがいくつか出るかもしれないですね。

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japanesque-modern

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ジャパネスク・モダンという言葉は何とも言いようがない響きだと思いますが皆さんはいかがでしょうか?
このたび、経済産業省が「新日本様式」協議会という団体をつくって、該当する商品を選定しようということになったようです。

自動車、携帯電話のようなものから、ウォシュレット、おみくじのようなものまで上手に選んでいると思います。逆に言うと意外性がないかな。
ただ、ジャパネスクというだけあって、「日本」の位置づけが安直じゃないか?とも思う。

過剰サービスなもの、やたら手が込んでいるもの、テクノロジーの粋をこらしながらもそれを感じさせないもの、やたら女々しいものなど、ある一断面で切り取った日本的なものでしかないぞ。
それがジャパネスクという切り口なんだろうけど。
数寄屋やお茶や能だけが日本の文化だと言ってるようなもの。

琉球文化やアイヌ文化も日本文化だというのはちょっと極端かもしれないけど、関西から東海、関東地方だけの文化様式を「日本様式」というのはさすがに高度成長期以降の資本構造の立場でものを見過ぎている気がする。
腰を抜かすようなチョイスを今後は期待したい。日本の文化は、基本的にそういうものだったはずだから。

グッドデザイン賞の「ベスト15」が出そろう

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グッドデザイン賞の「ベスト15」が出そろう

グッドデザイン賞は非常にバラエティに富んだ賞だと思う。
選んだ物を見ると、視点が違う審査員の意図やデザインや社会に体する意識も透けて見えて非常に面白い。

iPod shuffleや加湿器や金沢21世紀美術館は非常によくわかる。当然の結果だろう。
意外な物は、、、と言う期待に応えてくれたのが、コクヨのノート。確かにめくりやすいかもしれないが、端っこがべろべろになりそう。
まともにがんばっても100円ショップには勝てない枯れた商品だから、必死さが伝わってなかなか面白いと思う。早速べろべろになるか試してみよう。