道を拓く

間寛平アースマラソン

昨日、寛平ちゃんが世界一周を達成しました。
スタートしたとき、正直無理じゃないかと思っていました。
僕は若い頃、ユーラシア大陸を寛平ちゃんと逆方向で旅(もちろんバスや列車で)したことがありますが、死ぬほどの寒さや暑さに遭遇したし、なにより長期間の旅のモチベーションや、長期的な疲労の蓄積など、とてもとても走って旅するなんて・・・と言う感じでした。
宿で出会った連中と、当時入れなかったチベットまで、地図に道が書いてるから歩いて雲南から行こうぜとか、冗談では言っていました。僕の限界は、シルクロードを旅しようと、ロバと馬車を買ったところまで。
中国の公安にバレてストップされたところまでが、無茶の限界でした。
そういう意味で、寛平ちゃんのアースマラソンは、スタートした時から冷や冷やしながら応援してました。

海や大陸ははるか昔からありますが、そこをバスコ・ダ・ガマやコロンブス、マゼランは走り抜けることで、地域と地域、人と人をつなぐ道を切り開いてきました。
いいことばかりじゃなく、大航海時代は不幸を運ぶ道にもなりましたが、それでも道を拓くことは人類にとってよかったと思えると思います。
現代は、未踏査の地域もなく、旅や探検にかつてのような夢やロマンを求めるのは難しくなっていますが、今回のアースマラソンは、日常的なジョギングで世界をつなぐという意味で、非常に意義があったと思います。

我が家の近くの宮島街道も西から東まで通って行きました。
単なる幹線道路である国道が、寛平ちゃんのおかげで世界につながる道になったのです。
この道を西に行っても、東に行っても世界一周できる。
この道は世界中の町とつながる道なんだと、子供にそう言ってやろうと思っています。