「本へのとびら」と「真夜中の庭」

[amazon_image id=”4004313325″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]本へのとびら――岩波少年文庫を語る[/amazon_image] [amazon_image id=”4622076004″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]真夜中の庭――物語にひそむ建築[/amazon_image] [amazon_image id=”4916199820″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]鴨川ホルモー[/amazon_image]

たまたま、宮崎駿さんの「本へのとびら」と、植田実さんの「真夜中の庭」を前後して読みました。
「本へのとびら」は宮崎さんが岩波少年文庫からお気に入りの50冊をチョイスして、短いコメントを寄せたもの。ジブリが制作した非売品の「岩波少年文庫の50冊」を第一部としてまるごと載っけています。第二部はBSなどで放送された宮崎さんへのインタビューなどを載っけています。
「真夜中の庭」は植田さんが本に描かれた物語の中に存在する場所や空間についてのエッセイ。様々な雑誌等への連載をまとめたものです。
宮崎さんは昭和16年生まれ。僕の母と同い年。建築評論家の植田さんは昭和10年生まれの僕の父と同い年。
親の世代が書物を通して心に描いた風景を読み取れましたし、自分との時間の差も感じ取れたという意味でも非常に面白かったです。

僕が子供の頃、月に一冊好きな本を買ってもらっていましたが、岩波少年文庫は好きなだけ買っていいというルールもありました。
あれを読めとか、これは読むなとかという制約は特になかったのですが、自由に手に入る岩波少年文庫という広い地平から得た物はすごく大きかったように思います。

今、さっと思い出す物といえば、、、、
チャペックの「長い長いお医者さんの話」、アミーチスの「クオレ」、「プー横町にたった家」、「とぶ船」「シャーロックホムズの冒険」
岩波のハードカバーではアーサーランサムシリーズ、ドリトル先生シリーズなどなど。
自分で選んだ物よりも、最初に親がまとめて買ったもののほうが印象に残ってるように思います。自分に近い人が選ぶ意外性のある出会いの方が、いい出会いができるという事かもしれません。

最近は中三の息子が、面白かったから読んでみれば?と本を薦めてくれるようになりました。
今朝読んだのは万城目学さんの「鴨川ホルモー」。
若干コミカルなファンタジーが好きなようです。これも自分ではまず手に取らないものなので、意外性があって楽しめました。