ペトロビッチとオシム

「考えて走るサッカー」で広島を再生する、情熱の伝道師。

広島は今期本気で優勝を狙って大きな賭に出た。しかし戦術に選手が対応しきれず、離陸しないまま失速した。
監督は当初ジーコと黄金のカルテットを組んだトニーニョセレーゾと交渉するが、金銭が折り合わず破談。
オシムの元でコーチを務め、オシム来日の後、シュトルム・グラーツの監督を務めたペトロビッチと契約した。
まさに代表監督の交代の一歩先を行くような交代劇だったが偶然じゃないだろう。
それはそれとして、ペトロビッチが短期間で行っている練習と、戦術の浸透は、オシムが代表監督就任した後の代表合宿を想像してしまう。
技術は高いが走らない選手達をいかに走らせるのか?逆に技術が不十分だが走る選手をいかに代表にフィットさせるのか?

言ってることも、目指していることも、中田英寿が常々言っていたことと非常に近いし、小野剛元監督の戦術とも非常に近い。
違うとしたら、コミュニケーションする姿勢。
わかっていながら実践できなかった日本代表とサンフレッチェ広島が、果たして実践できるのか?二人の力に期待したいですね。

7月22日の広島×ジェフ戦は、オシムの息子×オシムの弟子、佐藤双子、シュトルム・グラーツ元監督と元選手(マリオハース)、そして共に走るサッカー。
日本のこれからの4年間を予想させる戦いになると思います。

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