PHOEBUS 625

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通常ストーブといえば、暖房用のストーブを指すが、山やアウトドアの世界では、調理用燃焼器具を指す。
随分前に、知人よりいただいたPHOEBUS625を使おうと引っ張り出してみて調べてみたら、えらく歴史のある器具だった。

なんと1918年にオーストリア軍の要請で開発されたというものらしい。
第一次大戦では、西部戦線で活躍したとか。

手元にあるPHOEBUS625は、あちこちのデザインから推測すると1972〜73年に発売されたものらしい。ガソリンを燃料とするストーブは、寒冷地でも十分な火力を得ることが出来るし、燃料の調達も特殊なボンベが必要なものに比べるとずいぶん楽。
そしてなにより、火力が安定するまでの儀式が趣があっていい。

1992年に製造中止となったので、今はなかなか手に入らない。修理部品も楽に手に入る状況ではない。
実際、写真を撮った後、飯盒を載せてご飯を炊こうと奮闘したが、圧力が上がらず、PHOEBUSは火だるまに・・・・
長い年月(数十年?)使っていなかったのでパッキン類がヘタっていて、隙間から気化したガソリンが噴き出していたわけです。
なんとか復旧させようと、あちこち探しているとガソリンストーブについて非常に愛情深いサイトを発見。その方のご尽力でオーバーホールに今日旅立ちました。

パッキン類を交換し、予備のパッキン1組をストックしておくと、あと10〜20年は使えるとのこと。
いい道具との出会いは、往々にして人との出会いがあってのことだと思う。

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