[amazon_image id=”4062175649″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]海賊とよばれた男 上[/amazon_image] [amazon_image id=”4062175657″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]海賊とよばれた男 下[/amazon_image]
[amazon_image id=”406216700X” link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]錨を上げよ(上) [/amazon_image] [amazon_image id=”4062167018″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]錨を上げよ(下)[/amazon_image]
百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」が、本屋大賞を受賞しました。
本屋大賞は、全国の本屋さんの書店員による投票によって選ばれる賞です。去年は三浦しをんさんの「舟を編む」。
百田さんの本は立て続けに読んだところだったので、ちょうどいいタイミングでした。
「海賊と呼ばれた男」は、出光佐三がモデルとされた小説ですが、内容が詳細であまりにも濃い上に、文体が平たく量も多い。
読んでる自分が、物語の渦中に放り込まれたような感覚になってしまいます。
かつて、一人称で描くノンフィクションが注目されましたが、それに近い感じ。
文章の力だけでなく、時代の間隔を詳細に捉える力、もちろん取材する力に圧倒されます。
「錨を上げよ」は、自伝的小説と言われています。
百田さんとほとんど同じキャラクターの主人公の青春時代を描いた物語とも言えますが、あまりにも生々しく、激しく、痛い。
夏目の「坊ちゃん」が高度成長期の関西に生まれてたらこんな感じだったかなとも思わせる。
百田さんの文章の世界は、他では感じることのない独特の世界。
破天荒な人間が描く、破天荒な人物とその時代。
面白いけど、かなり疲れます。
少し時間を空けて、次に取り組もうと思っています。