日本とスペインの交流が始まって400年余り。
おめでたいことです。
ポルトガル王の要請で、イエズス会のフランシスコ・ザビエルが来日して465年。
支倉常長率いる慶長遣欧使節団がスペインに到着して400年。
当時ポルトガルとスペインは、世界を2つの領域にわけて利権を配分していました。
西経46度37分よりも東側がポルトガル、西側がスペイン。もちろん、そこに住む人達の意志や権利は無関係。
だから、南米ではブラジルがポルトガル語で、それ以外がスペイン語を使っています。
次の条約で東経144度30分(釧路あたり)よりも東がスペイン、西がポルトガル。
日本はポルトガルに征服権があるということになってたと思います。
ポルトガルは、スペインより分離した商人が強い国なので、ポルトガルに征服された国は、スペインに征服された国よりも、やや不幸の度合いが低いようです。
ちなみに、世界で殺人事件の発生率が高い国は、ほとんどが旧スペイン植民地。
そういう意味でも、スペインよりも先に、ポルトガルのイエズス会が最初に日本にやってきたことはラッキーだったと思いますし、
ポルトガル国王が日本征服や、日本をカソリック化した後に、日本の軍事力を使って明を征服しようという野望を未然に防いだことも、僕たちは知っておくべきことでしょう。
伊達政宗は、スペインの軍事援助を得て、第二次戦国時代を巻き起こし、徳川幕府を倒して伊達幕府でもつくろうとしたと思いますが、実現しなくてほんとによかったと心から思います。
他国の軍事援助を得て、政権を握った国の末路はみじめなものです。
400年前、スペインとは薄いお付き合いで終わってしまったこと。まことにめでたいと祝うのがこの400周年の意義という意味?