昨日、NHK総合で宮崎駿の番組があったので観てみた。
番組自体は長期密着取材という割に内容(取材姿勢)が乏しかったけど、端々に見られる宮崎さんの言葉や行動は面白かった。
来年夏の新作(長編では最後の作品)の構想からスタートを切るまでを切り取ってるのだが、この世に存在しない新しいことを作り出すための一つの手法が面白かった。
元々監督業と言うよりも、絵コンテを描くことが専門の人だったので、ひたすら絵を描くことで作品の全体像をつくりあげてゆく。
時間感覚やストーリーまでも象徴する絵を描き切れればはじめてスタートできるということみたいです。
現在のジブリの生み出した映像美の世界には未来はないと気付いているみたいで、最後に素朴な質感の映画をつくろうとして苦闘しているようですね。映像の美しさに目を奪われるのではなく、映画そのものに飲み込まれるような作品にしてほしいですね。
主役は金魚姫。小さな女の子と男の子という感じですから、ハイジとペーターの海辺版か。
楽しみですね。