Nikonから噂の新しいデジタル一眼レフが出た。
一年経ったら旧機種というデジタル業界なので、年に何度か建物の写真を撮りたい自分にとっては、悩ましい。
愛用しているNikon FM2は、10年ほど前に買って、レンズをすこしずつ買い足してきた。
この頃の工業製品で一番コストがかかるのは金型だった。だからモデルチェンジの頻度は少なく、当然長寿商品となることを前提とした開発が行われた。
しかし今は一番コストがかかるのは半導体部品。これは印刷的なコストのかかり方だから、一気に大量につくると安くなる。
だから同時期に、同じ機能で表面だけ変えた商品が大量に出回ることになる。当然早期に陳腐化することが開発の前提になる。
デジタル一眼レフを買えば、建築の写真だけでなく、日常的に写真を撮る喜びが復活するかも知れないが、単なる期待を消費するだけのような気もする。FM2のように付き合えるデジタル一眼レフが出るまで待とう。
枯れても味のある道具がデジタルの世界でも可能なはずだから。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2005/0420_d50_02.htm