ヨン様→→仁徳天皇

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総合で見逃した天地人を録画しようとBSにしたら、ヨン様のドラマをやっていました。
歴史ドラマと言うよりも、日曜日の朝早い時間にやってる仮面ライダー系のアクションドラマと言った感じ。
それはそれとして、先日面白い本を読みました。

広開土王(ヨン様が演じた高句麗の王様です)は、晩年日本にやってきて、淡路島に拠点を構えて日本のリーダーとなって、後に仁徳天皇と呼ばれるようになった・・・という話です。
小林惠子さんの書いた「広開土王と「倭の五王」―讃・珍・済・興・武の驚くべき正体」です。
昔、「本当は怖ろしい万葉集」を書いて話題になった人といえば、覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。

元々古代北東アジア史(いわゆる騎馬民族と漢族のもみあってたあたりです)が専門なのですが、北東アジアのいわゆる騎馬民族が活発に活動していた時代、中国だけでなく朝鮮半島や日本まで影響力を及ぼしていて、その大規模な権力闘争の栄枯盛衰に、朝鮮半島や日本列島もかなり影響を受けていたと言うものです。
しかしこの時代は証拠となる文物の出土も限定されていますし、文書も限られたものしか残っていないのです。
それで、中国から朝鮮、日本の古文書を小林さん独特の解析によって、解き明かしていくのです。
驚くことに、古墳時代に起こった出来事が、一年の季節まで特定されて語られていくのです。
当時、中国も朝鮮、日本も、同じ干支(庚午とか甲子とか60年周期のやつです)だったので、確かに特定はできます。
おまけに、皇紀元年は100年ほどサバ読まれてると言う話はありましたが、それも120年だそうです。60年周期二まわり分だそうで。
驚きの連続で、刺激が強すぎて半分は当たってても、残りはそれはちょっと????という感じですが、基本的な筋は外れていないと思います。
もちろんアンチ小林派の人は多いですね。古代史が180度ひっくり返りますので。
基本的には江上波夫さん系列の人ですが、もっと過激な騎馬民族原理主義者と言う感じ。それも軸足を北東アジアに置いて日本の古代を語ってるので・・・。
小林さんの本一冊と、他の同時代のことを書いた本2冊程度のバランスが丁度いいです。

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