今年もWWDC(世界開発者会議)の季節がやってきた。
Appleが開発者向けに開くイベント。
ここでは、他の消費者向けとは違う発表が行われる可能性が高い。
今回は、いくつかの情報が事前にリーク?されていて、少しずつ盛り上がりを見せてきた。
1ヶ月ほど前、Appleがタブレット型の機械の意匠登録?特許?を申請し、認められたというニュースがあった。ノートパソコンの画面だけを持ち運ぶイメージ。
次は、CPUにインテル製のものを検討するという情報。IBMのケツを叩く意図ではないかという憶測。
その二つの情報をつなぐ噂も出てきた。
ジョブズ本人も、今年は驚くような新しい商品を出すと言っていたし、それは従来の商品を新たに置き換えるものではないというイメージだった。
とすれば、iPodの延長線上で、miniの次に出てくるものと言えば・・・・
持ち歩けるmini。
iPodと、mini又はiMacを持っている人がさらに欲しくなるもの。
しかしタブレット型のパソコンは、アラン・ケイが1972年(Mac誕生の12年前)にDynaBookとして提唱した後、特殊業務機(ガスの検針やPalmなど)以外は成功していない。
となると、用途を限定したOSXが走るインテル製プロセッサの載ったタブレット機というあたりは期待できるかもしれない。
しかし屋外でパソコンが必要な場面では、ネットと繋がらなくては話にならないのだが、現時点ではデスクトップと同じ程度のワイヤレス通信環境はまことに貧弱なので、ネット端末を除いて考えると、画像、動画、音楽あたりしか思いつかないのが寂しい。
問題はインターフェイスですよね。iPodも新しいインターフェイスがあってはじめて成功をものにできた。タブレットPCもインターフェイスや文字の変換がネックで流行らなかった。
実際、現在のキーボードは、英文タイプライターを元にアレンジされただけで、将来の多様な入力手段を考えると、これだけに依存する必要は何もない。
あっとおどろいて、今後数十年愛されるインターフェイスが出来るなら、キーボードレスのコンピューターも現実的なものになるだろう。
ほとんど独裁に近い企業の新商品開発を、大勢の人間が一喜一憂しながら詮索するのも非生産的だと思うけど、年に数回のマイノリティの祭だと思って、ささやかに便乗しています。
どうなることやら