palmとワコム

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随分前にペンで操作するパソコンやPDAが一斉に出てきたけど、ほとんど実用にならなくて、Palmとザウルス以外は皆撤退した。当時の性能と要求と電池の保ちのバランスが合わなかった。
Palmは脳の研究をするジェフ・ホーキンスが禅的な割り切りで極めてバランスのいい製品として爆発的な成功をおさめ、ザウルスは日本人好みの電子手帳の延長線上にうまくヒットさせた。

ここにきて、マシンパワー、バッテリー等々の性能も上がり、ペンオペレーションは現実的になりはじめたと思いきや、Palmとワコムが提携するというニュースが流れている。
ワコムは、専用の盤の上を専用のペンでなぞる方式の入力を行う装置を長くつくってきた。
10年以上前からがんこにやり続けていると思う。画面とセンサーといったハード部分の能力が評価されたのだろう。

特に建築の図面を描くときに、画面と手元を視線が行き来するのは非常に体への負担が大きいし、CAD習得にも時間がかかる。A3サイズのディスプレイが机の上にあって、そこに直接描き込めるとどれだけ楽かと思っていた。

そうしたがんこな東西の老舗が提携するということによる結果は、にわかには想像ができないが、パソコンでもPDAでもないものが数年後に出てくるだろう。
キーボードによるローマ字変換は、非アルファベット圏の莫大な人たちにはかなり無駄な労力を強いている。自然な言語で入力できる装置ができることが、世界レベルでのバリアフリーな装置になると思う。

ワコム、パームソース社と提携

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