「使いやすさのためのデザイン ユーザーセンタード・デザイン」
IBMのユーザー・エクスペリエンス・デザインのグループがつくった本です。
ようするにユーザー中心のものづくりについて、実例をいくつか入れた、かなり具体的な本です。
内容としては、僕がこれまでいろいろ計画してきた方法と、似たような感じなので、少しほっとしたというか、買わなくて良かった(図書館で借りた)というか、そんな感じです。
この本では、プロセスを、、、
[構想]
Step1 市場の定義
[計画]
Step2 ユーザー情報、競合商品情報の理解
Step3 コンセプトデザイン
[開発]
Step4 設計の洗練
[評価]
Step5 評価と妥当性の検証
[出荷]
Step6 市場での評価
Step1にもどる
という感じに整理しています。
IBMですから工場で量産され、大量に販売することを基本としたフローとなっています。
一般の建築の設計は、単品生産ですし、依頼によってプロジェクトがスタートしますから、Step2からスタートすると思っていいでしょう。(マンションとか販売用不動産はStep1からですね)
Step2のところをきちんと把握することが、実は結構大切です。自己愛の強いデザインを押しつけることは、長期的に見て決していいデザインとはいえませんから。
洗練されたいい本だと思います。