NORI CHOI

無題   
長谷川きよしの「灰色の瞳」です。加藤登喜子とデュエットしてます。いいです。これ、うちの宴会芸にしようかと思います。れんしゅうしなくちゃ。長谷川きよし、歳取ってどんな声になったのかな。ライブ、行ってみたいです。


草履   
この夏は、草履で過ごすことにしました。私のビルケンのサンダルはもういい加減底がなくなっちゃったし、Kのドイツ土産の皮サンダルもついに解体しちゃったし、Tの下駄は去年のうちに履きつぶしたし。3人とも、い草表の草履で、まさに草のはきもの。畳の上を歩いてるような感触。さささっと足取りも軽い。やっぱりにっぽんの夏は、これでしょう。


谷川賢作 ピアノソロ vol.1    <HOME>
なぜだかわからないようで、わかる気がするのは、ある作家のことがいいと思うと、その家族もいいと思ってしまうこと。最初、まず武田百合子が好きになって、武田花もやっぱりいいと思うし、武田泰淳も範疇に入ってくる。最初、島尾敏雄を読んで、島尾ミホもやっぱり読んで、島尾伸三は他人とは思えなく、島尾まほに至っては、姪かなんかに思えてしまう。佐野洋子って面白いなと思っていると、谷川俊太郎と一緒になっちゃうし、(現在は違う?さだかではない)最近偶然手に入れたこのCDの谷川賢作は、俊太郎氏の息子ではないか。彼らの赤い糸を、知らぬ間にたぐっているのか?
最初、あーヴォーカルのない矢野顕子だって思う。確か俊太郎氏の息子は音楽をやってたはずだけど、このストレートな感じ、すこーんとはまってくる感じ、谷川家のなせる技か、と思いホームページを検索してみると、大当たりでした。あー嬉しい。こんな風に出会いがあるの、とっても嬉しい。


「アメリ」   
上映している映画館にいつまでやっているか問い合わせてみると、まだ当分やるとのこと。2ヶ月くらいやるのかな。ちょっとびっくり。(これは2月の段階、4月になってもやってる!)そんなにお客は来るのだろうか。
来てました。侮っていました。その日は映画の日だったしレディースデイだったし、1000円で観られる日だったこともあると思うのですが、金曜日の午前11時、満席。真ん中の通路に座布団しいて観ました。サロンシネマでそんなのはじめてです。
さて映画は、そんなーに人が押しかけるようなタイプの映画ではないような気がします。というか押しかけてほしくないよね。だってそれは映画の力というより、前宣伝、供給側の作戦のせいってかんじだもの。おどらされて見に来てる人多いと思うもの。グッズまで販売しちゃって、みえみえ。はじめてサロンシネマに来たおばちゃん、たくさんいたでしょきっと。一部の映画ファンだけが観てればいいというわけではないんだけど、こういう、いいものひろっちゃったなってかんじの映画は、やっぱり見つける人の目や手が大事。
ジャン=ピエール・ジュネ監督。以前に撮った「デリカテッセン」を観ていたので、それに比べるとちょっと薄まったかなと思う。なんかすごーく濃かったのよねデリカテッセン。偏執狂的っていうか。フランス人の特性かなあ。グロって言うか、間がないっていうか、えぐいって言うか。このアメリもなかなか濃かったけど。
ちょっとしたいたずらで人々を幸せにするって言うキャッチフレーズが、はたしてどうだろうか。そういう心暖まるっていう薄っぺらな映画じゃないと思うんだけどなあ。些細なことや、ちょっとした感情の揺れや、小さな出来事で世の中はつくられていて、そういうデティールを見つめるまなざしで、この映画はできあがっている。でそのデティールは、私のこの手でもつくれるんだわ、っていう気分になる。見終わって、アメリになったみたいになって映画館を後にした女の子多いと思う。さあどんないたずらしようかなと。
まあ恋愛ものだから、かわいく仕上げてあって、高校生からおばちゃんまでOKってかんじかな。
カフェの常連のくしゅっとした顔の俳優。なんかすごーく気になる。昔からあの手の顔すごーく気になるのだ。デリカテッセンにも出ていた。
なんだか甘ーいデザートが欲しくなった映画でした。


荒川洋治「日記をつける」   
岩波アクティブ新書

以前朝日新聞で荒川氏のエッセイを連載していて、詩人が文章を書いてるその文章にとっても惹かれるものがありまして、詩集を図書館で借りたりもしました。でもやっぱりその文章が忘れられなくてって思っていたら出ました。それも日記について。
いろんな日記を紹介して、あれこれあれこれ考える。そのあれこれする言葉の歩き方がいいんだな。好きだな。素直なひとだなって。

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