古楽器とか民族楽器、そして中世、ルネサンス、バロック音楽にも、なんとなく惹かれるものがある。ものすごくはまってしまうわけでもないのだが、気になっていて時折何かのタイミングで出会ってしまい、しばらくはおつき合いが続く。このチラシを手にしたときも、そういうタイミングだったのか、ぴんと何かがアンテナをはじいた。 そして舞台を見つめる私は、隣に座るTの母親ではなく、小学校3年生ぐらいの女の子になっていた。それは別にこの舞台が子供向けだからということではないと思う。私が小学校3年生であったとしても、いいなーと思うはずだということ。その頃と今と変わってないってことなのだが。そう確かに、変わってない私の何かに響いたのだ。 心にすっと入ってくるメロディ。楽器の音色が本当に美しい。ちょっとコミカルだけど、けして子供じみてない内容。 谷川俊太郎とか、さねよしいさ子とか、たまとか、つのだたかしとか思い浮かぶ。それは正解。彼らの稽古場でもあり舞台にもなるロバハウスでは、そういった方々のライブが行われていたのである。そのロバハウスの建物も、Tの幼稚園の設計者と同じ村山さんだったし。いろいろつながっちゃって、とっても嬉しい発見なのであった。
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