NORI NOTE

フェリーニ的な景色だわあと思う。   
2005.7.18
Tとオセロゲームをしてて眠くなり昼寝をしてしまったので、夕方、おわびにTと、自転車でこの前また来ようと思った川沿いへ行く。結構な距離を走り、海に面したところまでは柵があってたどり着けなかったのだけどなかなかいいかんじ。何もなくて広々としたところって貴重だもの。滑走路の向こうの方に、マリーナホップの観覧車が見えて、フェリーニ的な景色だわあと思う。Tは草むらをバッタを捕まえるためにとんだり跳ねたりしている。トノサマバッタは飛行距離が長いのでなかなか捕まえられないのだ。
7.19
やはり梅雨明け宣言が出て、思い切り夏になった。これからしばらくは暑いねーっていうのが挨拶言葉。秋には引っ越すので、この夏がこの家で過ごす最後の季節。この夏の目標。早寝早起き。
7.20
新事務所オープニングの企画を練っている。久々の企画もの。おおまかな枠組みは頭の中で決まっていたのだけど、それを一言で表現するものをぼんやりといつも探していて、とりあえず決まりそう。でももう少し仮題にしてその辺に転がしておこうかな。だから、まだここには書きません。
7.21
夏休みが始まった。スタートはラジオ体操。Tを起こすためにどうせ起きるのだから、一緒にラジオ体操行くですよ。でもそういうおかーさんは少ない。今年はなんだか大人参加者少ないなあ。最近の大人は、怠惰だと思うのだ。どこへでも車で出掛けるし、汗かかないよね。そういう大人が子供に汗をかけって言っても無効だと思うのだ。自分のことも含めて、そう思う。
7.23
遠くから宇品の花火を眺める。なんかよそ事ってかんじだったなあ。やっぱり仰ぎ見るようにして、観たいよね花火は。
7.24
夏休みのお子さま企画第2弾。広島森林公園の昆虫館。異国に連れられて、気候の合わない場所で、人間どもに触られまくる大型カブトムシの辛さやいかに。写真や図鑑でしか知らないものを、この指で触れることができて満足していたT。アトラスオオカブトのつくりものを買ってもらって益々大満足のT。結構精巧に作られていて重みも本物風。スラウェシ島のジャングルでこんなんが、身体に飛びついて来たらどうする?


鉄骨が立ち上がりました。   
2005.7.11
マクラメをやってみる。ひもを結んで結んでいくだけ。ミサンガ(最近この名称を知る。みんな知っていてびっくり。Tですら知っていた)ができあがる。8月の野外イベントのワークショップ参加はこれでいこうと思う。けっこうはまって、家に持ち帰ってずっと内職のように励んでいる。
7.12
朝、今年初めて蝉の声を聞く。あの朝から騒がしいかんじ。夏が来る。最近のわがやの鼻歌は、井上陽水の「わたしのこころはなつもよう〜」だ。
7.13
雨が朝からよく降っているので、出掛ける予定を中止。家の中でこまごましたことをやる。この夏の計画もざっとたてる。何気なく目に留まったものが、タイムリーにそれらの計画にヒットしたりするので、今日はこういう時間をとって正解だった。夜は、サンフレ対ジュビロ戦。守護神同士の対決で、ゴールは厳しい。ところでKがハーフタイムプレゼントで選手のサイン入りユニホームが当たってびっくり。電光掲示板に名前がでて驚きました。
7.14
織りに今週は集中してます。手の掛かる麻もの、なんとかすすんでます。すごーく今回苦労したので、いろいろと身になったような気がします。やっぱり泣かないと身にならんよなあ。辛い時期が体調の悪さと重なっていたので、両方に明るい兆しが見えてほっと。
7.15
今日は我が家の建て方でした。鉄骨が立ち上がりました。柱が地面から立ち上がるというのは、やっぱりひとつの山場であります。午前中は、しかと見学させていただきました。建物の大きさがその環境の中でどういうふうに収まるかが気になるところでしたが、丁度良かったかな。こじんまりとした家です。梅雨が明けたような暑い一日、職人さんたちありがとうございました。
7.16
夕方、フットサルの練習に参加。試合形式の練習も、わけわからないながらも少し進歩しているような気がする。からだを入れてボールをキープするとか、まわりを見るタイミングとか、少しね。でもTの同級生に「この人へたくそ」と言われ、俄然やる気になってしまうのでした。うー小僧め、真実だから悔しい。
7.17
Tの鎧&刀研究(?)として課題であった大山祗神社へ行く。もっと沢山あるかと思いきやそれほどでも。神社はのびやかな南の空気が感じられる気持ちのよい空間だった。お昼も夕方も魚料理を食べて、果物や野菜やみかんジュースを買って、お風呂にも入って、瀬戸内を観光してきました。


いつも青空現場事務所に座っている。   
2005.7.6
胃の調子はちっともよくなっている気がしないし、倦怠感もひどくなってきたので、意を決して胃腸科で診てもらいました。で、胃カメラやってきました。潰瘍ちゃんはやっぱりありました。検査の時、軽く麻酔をしたのでうつらうつら状態で、今までの胃カメラとは格段に楽な検査でした。久しぶりに見る我が胃袋の内部。ピンク色の私の内側。ここに潜んでいるピロリ菌も除去することにしました。あー、そういうのっていいんだろうかと思いながら。貧血もかなりひどかったので、調子の悪さはこのせいもあるでしょう。ま、とりあえずこういうときにはきちんと薬を飲まねばね。
7.7
晴れて良かった七夕の夜空。星がでています。薬がしっかり効いているせいで、今日はすごく楽。この1ヶ月以上、夕方は一番最悪で身体も気持ちもゆがんでしまっていたのが、今日の夕方はスッキリと晴れやかで、なんてすてきな夕方だろうと思ってしまった。あー、本当に辛かったのね。反省して養生きちんとします。今日から海月書林の広島古本市がパルコで始まり、でも数はちょっと寂しいかな。The Stitchery Idea Bookっていう洋書の手芸本を買ってすごく満足。
7.8
うちを担当してくれている現場監督は、いつも青空現場事務所に座っている。青空現場事務所とは、敷地のすみっこに会議室にあるようなテーブルと椅子を置き、電気の線をひっぱってきてその上にパソコンやら図面を置いている、屋根も壁も無しの事務所。ぽつんとそんなところで机に向かっている姿が、居残りで勉強させられているような哀愁を漂わせていて、声をかけようかどうしようか逡巡してしまう。
7.9
久しぶりにフットサルの練習に参加させてもらいました。運動すると大量の汗が出てくる体質なので、1年分ぐらいの汗を流しました。気持ちいいー。今日は体育館での練習だったので、部活の雨の日の体育館でのシュート練習を思い出して、懐かしかった。からだは全然だけど、気分は高校生に戻ってました。
7.10
昨日の練習でメガネを壊したKの、とりあえずメガネを買いに行く。3プライスの安いメガネ屋。数年前、韓国に行ったときそういうメガネ屋がたくさんあって一個買おうかっていいながら果たせなかったけど、あの後すぐに日本にもそういう波がやってきた。私もいろいろトライして遊びました。北欧風の建築的なデザインのシリーズってのがあって、ふーんなんて思ってしまった。こういうデザインがそういう表現になるのかあ。


もう続きがないのは、とても寂しい。   
2005.6.27
新聞で、長新太さんが亡くなったことを知る。Tと絵本をいろいろ引っ張り出してみる。展覧会に行ってサインをもらったのは4年くらい前だったか。ペンを持った手がさらさらーと動いて、あのお馴染みのふにゃらふにゃらした絵ができあがるのを見つめながら、あーこの人は生まれながらに絵描きさんなんだなあと思った。その線はずーっと昔からその線でしかなく、ずーっとなんじゃもんじゃ博士のようにずーっとその線は続いていくような気がしていたのに。もう続きがないのは、とても寂しい。
6.28
麻糸でのれんを織り始めたのだけど、大変難儀な作業になっている。縦糸がすーっと事切れてしまうのだ。張り方に問題があったのか同じ箇所ばかり。織る作業よりも糸を繋いでいる時間の方が多い。座っているより、織り機のまわりをぐるぐる回っている有様。こんなことで最後までできあがるのだろうか。
6.29
仕事の打ち合わせ部屋を、少し夏仕様にした。机の向きも90度変えてみる。なんか新鮮。扇風機を回して、晩ご飯もここで食べてみる。今日は2回も雨雲の襲来と晴れ間の繰り返しがあって、むしむしした梅雨らしい日。
6.30
痛みがあると、そこを手で触るでしょ。例えばお腹とか。その時にぐるぐると撫でてやるといいのよ。でも時計と反対まわりでないとだめよ。時計の回り方の右回りは収斂、ものを集めたりまとめたりする動きで、左回りは拡散、外へ逃がす動きだから。痛みは左回りで外へ出すのよ。最後に右回りでゆっくりとおさめておわり。ってTに話をしたら、彼はこう言った。「時間は引力なの。」うーん。時間は引力、頭にこの言葉がくっついてしまって、しばしば思い出してはこのことについて考えてしまう。
7.1
梅雨らしくなってきました。雨の合間に、Tの乗っていた幼児用自転車を掃除する。友人の可愛い女の子に譲るために。無印の幼児用自転車は白、黄色、えんじのような赤色の3色だったのだけど、彼は両親がいくら白や黄色をすすめても赤色がいいと言い張ってこれにした。こわがりの彼はなかなかころ付きの自転車も乗ろうとはせず、もちろんころなしの練習など遠い遠いのであった。それでも公園に行って、後ろを支えて一緒に走ったのは懐かしい。手を離して、いいよーそのかんじーって言ったら、そのまま木にぶつかって、しばらくは練習行かなくなったりしたのに、その後に乗れるようになったのはなんだかあっけなかったなあ。小さな赤い自転車手放したの、Tはちょっと寂しそうでした。


スクリーン上で見応えのあるお顔をしていた。   
2005.6.22
Tがなぞの公園の探検に行く。なんでもその公園らしきものは、学校の教室の窓からは見えるのだけど、どこにあるのかわからないのだそうだ。今日はだいたい目星をつけたあたりを探してみると言って軍手やら持って出掛けた。結果見つかったその小山の上がちょっとした草はらになっている場所は、虫の宝庫だったらしくビニール袋いっぱいバッタやらカマキリを捕って帰ってきた。彼らの秘密基地第5号になったらしい。
6.23
連日Kは深夜TVでサッカーを観戦している。明け方、うーとかあああとか声が聞こえてくる。目が覚めてしまったし起きあがって下へ降りると、日本がブラジルに引き分けという試合の丁度ゲームオーバーだった。Kは興奮して語った後就寝。今日も暑い一日が始まる。いよいよ我が家が着工なので、夕方近隣回りをする。間に合わせの趣味の合わないお菓子を用意したのが心残り。
6.24
景気づけに映画に行くことにする。最近どうも不調だし、今日限りの映画だったので、えいと気合いを入れる。でもその映画は追悼上映。あまり景気づかないか。「タカダワタル的」渡さんは、スクリーン上で見応えのあるお顔をしていた。すっとぼけた話をして、にまっと笑って歌を歌い、適当にギターひいて、お酒ばっかり飲んで、いい気分で貧乏な暮らしをしている。ミュージシャンって本当に貧乏だけど(そういうミュージシャンしか知らないのか)すごーく羨ましいなあ。小さなライブハウスなんかで音楽の中にいる彼らを見ると、本当にそう思う。この映画は、柄本明が企画していて、ちらちらスクリーン上に現れるんだけど、「渡さんのことを欲のないひとよねって人は言うけど、それは違うね。欲の場所が違うんだよね。で、それは見えないし、どこかはわからない。」って言ってて印象的だった。世代的にはタカダワタル的ではないのだけど、なんかこの世代が大事にしていたものってわすれちゃいかんでしょ、と思いました。

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