NORI NOTE

5/11 ワークショップ三昧   
2002LIVING ART CLUBの初日。今年は、シュタイナーの水彩を月いちでやることにしました。決めておかないと腰が重くなって、たまーにになっちゃうものね。きょうは久しぶりだったけど、経験者が(といっても1年前に一度やったぐらい)ほとんどで、スムーズな運びでできました。楽しんでくれてたり、筆を持ってじーっと画面と向かい合ってるのを見ていると、なんだかこちらが満足。午後からは、家づくりのほうのワークショップもあって、きょうはたくさんの人が家を訪れました。そういう日は、家が満たされているような空気。いつもはさみしい家が生き生きした呼吸をしている、ような気がします。 


5月 連休   
阿蘇山のふもとで2泊キャンプ。熊本市内で民宿素泊まり1泊。しかし今回の旅は、ヘビーだった。不測の事態が次々おこる。これでもかこれでもかと無理難題がおそいかかってくる。鍛えられました。毎日「きょうもよくがんばりました」といいながら明日をも疑いつつ眠りにつきました。でもなんとかぎりぎりのところでやれてたので、いい旅だったということでしょう。よかったこと。1.阿蘇山の草原 2.小国の建築 3.岡本とうふ店のとうふ 4.アケビと竹のかご(安かった!) 5.ホームセンターで買った黄色い長靴 6.ソフトのライブ(踊った踊った)7.雨をしのいだブルーシート 8.坂本善三の抽象画が飾ってあったそばや 9.熊本の街 10.運転マナーのよい熊本の人々 


4.30 しおひがり   
子供の頃行った潮干狩りは、どろどろの真っ黒い泥の中からアサリをすくい上げるっていう記憶があるのに、石をじゃりじゃりかき分けて波で洗いながらひろう潮干狩りはまるで別物。三河湾と瀬戸内の浜は全然ちがうのね。波打ち際にしゃがんで軽くあたりを掘ってみる。どこかに集団でアサリは潜んでいるはず。一つ見つけると、よーっしゃってかんじで集中的に徹底的に芋蔓式にそこらのアサリを一掃させていただく。ふふふ。おつぎはどこよ。鼻をくんくんさせて野生のカンを取り戻すのだ。不思議なもので、たった一時間強の潮干狩りで何となく、コツのようなものをつかんだ気になるのね。Kは手探り漁法を開発して「極めた」とまで言い切っていたけど。バケツ一杯とれました。大漁大漁。それも大きくて身も貝殻から溢れんばかり。こんなにアサリ一度に食べたことないです。滋養溢れる食べ物ですね。


2002.4.25 のりたまたま   
いつも半年ぐらい間が空くのね。「たまに」というのは半年ごとってことだろうか。常時接続になってから、気兼ねなく(だれに?)インターネット散策ができるので、いろんなのをふーんてかんじで見ています。のりたまページもリニューアルしたいなあと。
風は冷たいのに日差しの強い日。日除けのための帽子をこの春初めてかぶりました。

 ■ 11月23,24,25日

インプレイス慰安旅行。日本海、カニ&刺身ツアー。当初は、山陰の美術ツアーのつもりが、なんだか食べることに勢いづいてしまったのでした。あいかわらず行き当たりばったりの旅立ち。23日の朝、それでも宿状況をと電話をしてみればどこも全然なにいってんの応対。そうだよなあ。秋の行楽シーズン、それも山陰といえばカニ、みんな行くんだよね。まなんとかなるでしょと出発。中国道をいざ鳥取へ向けて。途中山間は霧がすごくて、行けども行けども霧の中。結構遠いね、雲の向こうよ鳥取は。とりあえず鳥取駅のインフォメーションで宿を確保。なんでも教員関係の全国大会が市内であるらしく、市内の宿泊施設はすべて押さえられているとのこと。唯一空いていた民宿かペンション、じゃペンション竜宮城で。仕方ないね、この名前、いやな予感もするけどこの際。ついでに明日の宿も予約しておこう。これも唯一空いていたってくらいの境港駅近くの民宿、大江旅館。んー楽しみだね。それでまずは、鳥取民芸館。「柳宗理の眼と手」展。おなじみの柳グッズが展示されていて、柳部屋になっている。同じデザイナーで揃えられた日常生活品に囲まれて、生活できるか?容姿が柳氏に似てくるんでないだろうか。Kは、あのデザインのカーブは、柳氏の頭の形だという。そうねー。スプーンのかたちとか似てると思う。となりの「たくみ」ではがきを買う。そして鳥取砂丘へ。広大な砂場にTは興奮。転んだりはいつくばったり、普通に歩けないぐらい嬉しいらしい。Kも急な斜面を転ばずに走り降りて、観衆のため息を誘う。観光客コースしか歩かなかったから、もっと穏やかな場所へも行きたかったな。日の入りを見届け、町のやっている温泉行く。ガラッと脱衣室を開けると、狭いところに裸の女がいっぱい。Tは目の前に立ちはだかるお尻の軍団におそれおののき、そのまま回れ右して出ていこうとする。湯上がりで車の窓が曇る中、月のきれいにみえる砂丘沿いの道を走る。さあごはんだ。とりあえず竜宮城を確認して、そして落胆して、夕ご飯への意気込みを増大させる。よおし、ごーせいにおいしいもんのんでくって、ねるだけだ。とりあえず歩いてみた通りで店を決める。ご家族部屋って感じの2畳くらいの座敷に我々3人だけだったし、お酒もおいしいの飲めたし、勢いづいてカニ鍋もいっちゃったし、とても満足。そして寝るだけの竜宮城も、よく見れば海水浴客用の小さなコテージって感じで悪くなかったです。朝になって外に出ると、すぐ浜辺があって、流木や石やドラム缶を使ってペンキを塗りたくってアートしてるシーサイドショットバーがあったり(竜宮城のひとが夏にやってるらしい)。もう二度と行くことないと思うけど、また来てもいいかなって思いながら竜宮城を後にしました。2日目。まず子どもサービスの鳥取砂丘こどもの国。昼過ぎまで思う存分遊んで、次、境港へ。海岸に沿って国道を走る。日本海の景色。時間があれば寄り道したい気持ちを抑え、左手に大山が見えてくる。植田正治写真美術館。すごいロケーション。でも大山と植田正治ってマッチする?どうして岸本町なの?まあでも植田正治自身がOKだったからいいのか。風景写真の企画展示をやっていました。舞台にひとがいるみたいのじゃない、なんてことない風景、懐かしさに胸がきゅっとする感じ、そういうの。やっぱりちょっと箱と中身、違う気がするなあ。さて大山にずんずん近付いていき、観光客向けの牧場とアイスクリーム。食事もして、今日の夕暮れは大山で過ごす。もう後数日でこのあたりも雪のために閉ざされる。では今日の宿、境港市大江旅館へ。そうあの水木しげるロードのちょっと入ったところにありました。家族でやってる職人宿のような民宿のような。廊下を歩いて階段上って、あっち向いてこっち向いてしてるうちに迷いそうな家の中。ふすまを開けるとこたつにお茶。なんかほっとしてTは断然ここがお気に召す。宿のおばちゃんにも心を開く。ご飯を食べるお店の情報をもうひとりの年のいったおねーちゃんに聞いてみる。3軒ほど候補を聞いてまわってみるが、どこも満席。この時期週末は仕方ないらしい。「さかえや」に決めてまつこと30分。あまり空腹でないのを激しく後悔。刺身と魚を。しかし隣で食べてるカニ。絶対ここでたべるべきだったカニ。常連って感じの人たちは、カニとイクラ丼なんか食べてるのよ。うーんくやしい。境港忘年会カニツアーするべきだね。来年。3日目。近くの魚市場行きました。ここは穴場らしい。外から見ると解らないのに、中にはいると熱くなってましたね。Kいわく、境港は魚好きの巡礼地だ。ここでみんな買って帰るにちがいない。売る方も買う方も力はいってましたね。買いました。安いもの。イカと鯛と鯖と。すごーく安かったもの。つぎに行った観光客向けの市場はここに比べると全然迫力不足。買う気になれませんでした。夢みなとタワーに登り、げげげのきたろうグッズを買い、(きたろうのおやじのマグカップやノート)帰路へ。松江経由で。島根県立美術館でお茶して、袖師窯へよってふたものと猪口を買って、帰りました。カステラの風月堂はお休みで大変残念。
山陰旅行ベスト3 赤いか(1メートルくらいあるすごいイカ。内臓とか見たくない) スリバチ(鳥取砂丘にある民宿の名前、カタカナで唐突に看板にあるので最初びっくりした) ペンション竜宮城のおやじ(朝見かける。)


8月26日   
この夏、いったい人々はどう過ごしたであろう?この死ぬほど暑かった夏。
ここもあいかわらずクーラーのない家。(去年の秋に引っ越してきたから初めての夏)実は備え付けられていた部屋もあったけど、全然スイッチを入れるなんて頭になかったし。扇風機とかきごおりで過ごしてしまった。
それで暑さのせいかなんだか、外に向けてエネルギーを放出したくて、うちにしてはよく遊びに出掛けた。そして夏休み最後の週末。「キャンプにでもいこう」といっても出掛ける寸前までどこに行こうか決まらず、でもこの夏の私のテーマは「海辺で過ごす」だったので、とりあえず山口に向かって車を走らせた。周防大島に行ったという友人の情報があったので、とりあえず橋を渡る。焼き杉壁の古い家が並んで、なかなかいい感じ。地図を見て海水浴場&キャンプ場のあたりをつける。こういうときに必要なのはウンとカン。日が暮れる頃になって「立岩キャンプ場」に到着。もう当分開けていないんじゃないかって感じの管理小屋。張ってあるテントは3個。8人くらいの中年男性の集団一組。海沿いにテントの並ぶキャンプ場。でも全然並んでない。テントから海まで5メートルくらい。水道もトイレもシャワーもあるし、ゴミがちょっと気になるけど、まいいでしょ。Kの作ってきたおかずとビールと途中で買ったパンとで早速晩ごはん。そこへなんだか音楽が聞こえてくる。近くにレストランがあってどうもそこでライブがあるらしい。いいじゃんいいじゃん。うらぶれたキャンプ場の横にあるガーデン付きフランス料理のレストラン。なんだかこれって憂歌団っぽいなあ、でもこんなところでそんなはずは、でも似てるなあ。見に行ってみましょ。垣根越しのお庭で歌っていたのは、やっぱり、憂歌団の木村さんでした。風に乗って聞こえてくる浪速ブルースを聞きながら、風も気持ちよく吹いて、海辺の夜のビール。ライブがおわったら、打ち上げ花火まで上がっちゃって、(10発くらい、ちゃんとお花みたいに開くやつ、ギャラより高いんじゃないかとKはいう)ここにきてよかったー。
次の日は朝早くから夕方まで海に入ったり出たり。岩場の方には、すごい量のフナムシ(?)や、小さいヤドカリがわらわらいるし。午後になって潮が満ちてきてしばらくすると、クラゲも出現。夕方には車で近くの温泉に入りにいき、農協のスーパーで晩ご飯を調達。山口農協のオレンジジュース(結構濃い味)とオレンジゼリー(すごい量のミカン)も買う。カセットコンロで焼きそばを作る。それでもその日、2組がデイキャンプに来て、夕方から2組がテントを張る。管理人はやっぱり来ないので、タダですんでしまった。夜はもうライブもなくて静かだったけど、夜遅くから若者の集団がうるさくなる。もう一組の鳥取ナンバーの夫婦のテントから「車のライトがまぶしくて眠れないよお。消してくれよお。わかったか。」と大きな声がした。若者はなんとなく小さな声で「はあい」と思わず返事をしてしまう。わかったか。っていうのがみそだね。雨がぱらぱら降り始めて心配しながら眠る。ちょっと雨が漏れてきたので、濡れたところをさけて体を小さくする。
明け方、鳥の鳴き声で目が覚める。テントから出て、雨っぽい空気にかすむ海をしばらく眺めた。変わった鳥の鳴き声だと思ったけど、鶏の声に不思議なエコーがかかっていたのだった。お湯を沸かして紅茶を飲んで冷えた体を温めて、帰り支度を始める。最初からキャンプしていた男性の集団は、洗濯物はきちんと干してあるし、集まって食事してても騒ぐことがないし、釣りをしてる人、ゴルフのクラブを振り回す人もいるし、年齢はバラバラだし、まるでここで生活しているような雰囲気で謎の集団だったのだが、ちょっと言葉を交わしたところから推測するに、教員か公務員てところ。さて帰りは、話に聞いた力寿司に寄り(あれは寿司ではない。果物ナイフはやめてほしい。もういい。)岩国でKの帽子を買い、トーベ・ヤンソンみたいな女主人の居るピーターハウスでそれぞれ本を一冊ずつ買い、キャンプ旅行は終了。林家のキャンプは、軽装備、出たとこ勝負、最低2泊、日常の延長、安上がり、がテーマ。今後ともこのラインを極めていこう。

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