NORI NOTE

2003.03.22   
さぬきといえば、うどんでしょう。私とTは2回、Kは3回食べました。まだ讃岐うどんを語るには未熟者か。いきなり「なかむら」そして「藤村製麺所」チェーン店の「さぬき麺業兵庫町店」。美味しかったです。麺もだしも。そばのようなストイックなかんじでなく、つるっねちゃとやさしくすりよってくるような食物。安いのがいいよね。しかし、つめたい麺に熱いだし汁をかけて、ぬるく食べるなんて、ぬるいのが正当に選択されるなんて、驚き。(photo/なかむらに並ぶ人々)


2003.03.22   
イサムノグチ庭園美術館。春雨の冷たい朝。ノグチ先生のことを、情感たっぷりに美しい思いでのように語る案内役のおばさまに連れられ、アトリエや住居、庭を歩く。しずしずと、亡き先生をしのぶ無口な鑑賞者たち。っていうムード。石の肌は濡れて輝き、堅いような柔らかいような表情。しかし彫刻よりも、背景である山や畠や海や屋島の風景が印象的。ただイサムノグチがこの場所で、研ぎ澄まされた精神を集中させて、あのフォルムを生み出していったという、そういう時間がここに存在したのだということは感じられる。


2003.03.21   
丸亀の猪熊弦一郎現代美術館にて、ヴォルフガング・ライプ展。オープニングの作家トーク。広がりも深まりもしない話を、眠りながら聞く。KとTは隣でくうくう本格的に寝ている。学芸員の質問が学生レベルなんだもの。ドイツ語通訳の女性の方が余程わかってる。それに加えて本物の学生たちがやっぱりどうでもいい質問するし、この場を借りて、ライプ氏に絵本なんかプレゼントしちゃうおばさんもいたりするし、どーっとどーっと疲れるのであった。ライプ氏は、真っ赤な顔をして花粉色の服を着て、椅子にしなりと斜めに腰掛けていた。彼はアレルギー体質か?
作品は、花粉とミルクと蜜蝋と米と、それだけだって知っていたけれど、それだけだった。作家もそう言ってるし。なんでかな。床の素材がよくなかったからかな。並べ方に問題があるのかな。あのライプ氏が膝をついてミルクを注いだり、花粉を置いたりしてるチラシ写真の方がいい、なんていうのはなぜだ、と宿題は残るのであった。


2003.03.14   
「いっぽんみち。いったらなにがあるのかな。いってみなけりゃわからない。」
顔を上げてまっすぐ歩く。頭の中、いろんなことを考えている。幼稚園の送り迎え、ひとりで歩くときはよく考え事をしていた。ふたりで歩くときは、小さな手の主とおしゃべりにはながさいた。いっぽんみち、3年間通ったいっぽんみち。


2003.03.07   
美味しいパンやのあるところに住みたいと願う。切実に願う。願いが叶って、去年秋にオープンしたのがMAGARAさん。人気があるので、なかなか思うようにパンが手に入らない。そうすると購買意欲はもっと高まり、ますます手に入りにくくなる。でも週末のためにここのクロワッサンを買って、ゆっくりした朝にミルクティーと一緒に食べるのが、最近のささやかな楽しみ。

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